24/12/21

介護の現場では介護職員だけではなく、看護師や理学療法士、栄養士などさまざまな職種のスタッフが一緒に働いています。利用者の介護計画はそれぞれの専門的な立場から意見を出し合って作成していく必要があるため、良い人間関係を築きチームワークの向上を意識することも大切になってきます。

介護職員として働いている人のなかには、医師や看護師などと利用者について意見交換をする際に、意見を出しにくいと感じている人も少なからずいるのではないでしょうか。介護職員は利用者ひとりひとりの思いや生活スタイルを尊重して、穏やかな生活を送れるように支援したいと考えている人が多い傾向があります。それに対して、看護師は病気の治療をまず優先するべきだという意見を持つケースも多く、なかなか話がまとまらない場合もあるでしょう。

介護計画は、利用者の生活改善をはかるために行うものです。介護の視点を持ちながら、利用者と多くの時間をともに過ごしている介護職員は、もっと自分が行っている仕事に誇りをもって積極的に意見を出すことが大切です。介護の現場で起きている問題や改善するべき点など、看護師や他の職種のスタッフが把握できていない情報を提供することは、利用者の支援向上にもつながる可能性があります。お互いの立場を尊重し理解しながら自分なりの意見を伝えることで、質の高い介護サービスの提供と良いチームワークを育むことが期待できるのではないでしょうか。